目次
避難・防災 編(避難・保険・投資)
今回から、BCPの 第6章「避難・防災」について解説します。
今回は、避難データ(スライド19)、保険データ(スライド20)、投資データ(スライド21)を扱います。
VITAでは、中小企業庁HPに掲載されている従来型BCPに変わる、改良版BCPを独自に開発しました。
徹底した効率化でスタートが速く、VITA独自の避難モデルで従業員を災害からしっかり守ります。
スタートする方法は、 スタートアップガイドを参照。
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STEP1 【スライド19~24】避難・防災を表示しよう
スライド19~24を表示しましょう。これらは、避難・防災に関する情報を記入する様式です。
【スライド19】 避難データ
【スライド20】 保険データ
【スライド21】 投資データ
【スライド22】 防災データ[A]
【スライド23】 防災データ[B]
【スライド24】 防災データ[FREE]
第6章「避難・防災」は、文字通り、「避難」と「防災」の類に分かれています。
避難データ(スライド19)は「避難」ですが、それ以外(スライド20~24)はすべて「防災」です。
「防災」といっても、何を災害からまもるのかによって、策定内容は異なります。
レスキューBCPでは、資本の三要素である「ヒト」、「モノ」、「カネ」に関する防災をそれぞれ策定できるように構成しました。
「ヒト」の防災
防災データ(スライド22~24)で「防災用品」を策定し、「防災用品」を計画的に備蓄します。
「防災用品」は、避難時の生存から避難後の生活まで従業員の命をつなぎます。
最重要の資本であるヒトを災害からまもることで、継続・復旧に高い効果が得られます。
帰宅困難者対策や防災対策には欠かせない防災用品!
ポイントは3日分な!!
「モノ」の防災
投資データ(スライド21)で「災害対策」を策定し、会社の施設や大型設備を防災化します。
災害に強い会社にすることで、継続・復旧に高い効果が得られます。
このページは施設管理者が知っているよ!
あと、消防設備点検結果を見たら防災設備の安全状況がわかるんやで!
「カネ」の防災
保険データ(スライド20)で「保険」を策定し、被災による損害額を補償します。
損失を最小限に抑えることで、継続・復旧に高い効果が得られます。
担当の保険マンに連絡したら教えてくれるよ!
自分で確認するなら、契約内容が書いている保険証券見直して。
こんな感じで、いろんな業者に聞いたらすぐできるやんで!
第2章 連絡先 でも、避難・保険について連絡先を記入しましたが、本章でさらに詳細な情報を策定します。
原則として、本章で策定する避難・保険は、第2章 連絡先 の連絡先リストに記載されている避難・保険に限ります。
なお、「BCP DATA」の編集は、過去の投稿(第2章 連絡先)で解説したため本投稿では省略します。
STEP2 【スライド19】避難データを編集しよう
では、スライド19を表示して、避難データを編集しましょう。
編集の際、先に記入したスライド4の連絡先リスト“避難”と比較します。
「避難所代表」、「集合場所代表」、「業務代表」、「災害情報代表」、「電話番号」については、連絡先リストおよび避難データで共通しています。
避難データでは、これに加えて「集合場所」、「避難場所」を記入します。
集合場所
避難の際に従業員が集合する場所を選定し、その施設名と住所を記入します。
集合場所には、会社から近い「災害時避難場所」を選定することを推奨します。
避難所
集合場所から近い避難所を選定し、その施設名と住所を記入します。
何見たらいいかもうわかってるよな?ハザードマップか防災マップやで!!
「避難場所」と「避難所」の違いに注意!
災害時は、「会社」から「避難所」に直接避難してはいけません。
「避難所」は生存目的の避難を前提にした場所ではないからです。
避難には、1次避難と2次避難の二段階があります。
災害が発生したら避難所ちゃうんかいな…そんなん誰でも知ってるで…
【避難開始から解除まで】
避難開始
↓
1次避難(生存目的)→ 避難場所へ
↓
災害がおさまった後
↓
2次避難(生活目的)→ 避難所へ
↓
避難解除
これ知っておかないと危ないよ!下の説明文をしっかり読んで。
1次避難は、一時的な生存目的の避難であり、
この避難に対応する施設は「避難場所」であって、「避難所」ではありません。
2次避難は、長期的な生活目的の避難であり、この避難に対応する施設が「避難所」です。
集合場所に「避難場所」を推奨したのはこのためです。
「避難場所」と「避難所」を間違えると命の危険が伴うことがあるので、くれぐれも注意してください。
STEP3 【スライド20】保険を編集しよう
次に、スライド20を表示して、保険データを編集しましょう。
編集の際、先に記入したスライド4の連絡先リスト「保険」と比較します。
「保険No」、「保険代理店」、「電話番号」については、連絡先リストおよび保険データで共通しています。
保険データでは、これに加えて「連絡先部署」、「担当者」などを記入します。
住所
保険代理店の所在地を記入します。
連絡先部署
保険代理店の担当部署を記入します。
担当者
保険代理店の担当者を記入します。
FAX
保険代理店のFAX番号を記入します。
メール
保険代理店のメールアドレスを記入します。
保障内容
火災・地震・収益・損失から、当該保険が保障する内容に○を記入します。
保険種別
保険の種別を記入します。
保険証番号
保険証の番号を記入します。
免責金額
補償の際、自己負担となる金額を記入します。
補償限度額
当該保険の最大の補償額を記入します。
保障範囲
当該保険で補償可能な内容を記入します。
なお、保険データ1ページで保険代理店1件分の情報を策定するため、
件数と同じページ数をコピーする必要があります。
保険証券見たらすぐにできたわ!
STEP4 【スライド21】投資を編集しよう
次に、スライド21を表示して、投資データを編集しましょう。
投資データでは、「対策(必要な整備・建設)」、「状況(対策前・対策後)」を記入します。
左表には最初から「対策」が記載されています。
これらは、どの会社も共通して実施すべき基本的な対策です。
このほか、個々の会社で必要な対策は、空白になっている右表に記入してください。
対策(必要な整備・建設)
建設・工事による施設の防災処理や、防災を目的とした大型設備の導入など、大規模な投資が必要な災害対策を記入します。
状況(対策前・対策後)
当該対策の進行状況を記入します。策定時点では、「対策後」の状況を記入する必要はありません。
施設管理者しか知らん情報を、社員に伝えることがリスクヘッジにつながるよ
スタートしよう!BCP
従来型BCPも中小企業庁HPからダウンロードが可能です。
入門・基本・中級・上級コース別にダウンロードが必要な様式が記載されています。
中小企業庁HP 「中小企業BCP策定運用指針」 ダウンロードページ
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