【地震】マンション防災!ライフラインが止まったらどうする?

防災情報

中高層マンションの防災対策

地震が起きてもマンションは安全なんだよね?

RC造のマンションは比較的安全だね!

でも、やっぱり対策は必要なんだ!

大地震が発生した場合、中高層マンションでは、エレベータの停止、給排水設備等の損傷、高層階居住者の孤立、長周期地震動による大きな横揺れなどが懸念されています。
発災時に大切な命を守るためには、ひとりひとりが家具類の転倒・移動・落下防止や食糧等の備蓄を行うとともに、お互いに助け合える体制を築くことが大切です。
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1.中高層マンション防災対策ガイドライン

平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、被災地のマンションで

「低層階では大きな揺れがなかったが、高層階では部屋の中の物が すべて散乱した。」

「重りやレールが外れ、エレベーターが落下した。」

などの被害が報告されており、首都圏でも、長周期地震動により、超高層建築物が大きく揺れたことが確認されました。

マンション住民が自助・共助による、自主的な予防、応急活動、復旧復興などの防災対策に取り組むことを目的として、新宿区では、マンション居住者、管理組合、開発事業者等が一体となって、「自助・共助・公助」に基づく具体的な施策等を実施していく上で基本となる「中高層マンション防災対策ガイドライン」を策定しています。

今回はこれを参考に解説していくよ!

マンション防災対策はじめの一歩表紙の写真

【マンション防災対策ガイドライン】

  • マンションにお住まいの方に必要な自助の防災対策
  • 「自主防災組織」の結成方法と活動内容
  • マンションの「防災マニュアル」作成の支援(組織・構成員の役割等)
  • 「中高層マンション防災対策ガイドライン」

 

2.長周期振動

 

長周期地震動とは、揺れの周期が長い(2、3 ~ 20秒) 波長を多く含む地震動で、船酔いを起こすようなゆっくりとした揺れが非常に長く続くという特徴があります。

●平成 23 年 3 月 11 日の東日本大震災では、西新宿の高層ビルなどで、最大1m程度の振幅で10分間以上にわたり揺れが続きました。
●規模が大きい地震ほど長周期地震動が発生しやすく、また、地表から地下深くまでの堆積層の影響によって増幅するため、東京、大阪、名古屋のように堆積層の厚い平野部などで大きな影響が出やすいと考えられています。
●長周期地震動は、固有周期の長い超高層建築物(高さが60mを超えるもの)への影響が大きいといわれています。
●高層ビルでは、上層階ほど揺れる傾向にあります。

3.中高層マンションで地震が起きたら・・・

回答者数(442 名)のうち 7 割近くが震災後マンションから避難(家族全員または一部)しています。

 

<避難の理由>
◆ライフライン停止・・・58%
◆室内被害・・・28%
◆建物被害・・・14%

 <避難先から帰った時期>
◆水道の復旧時・・・34%
◆ガスの復旧時・・・24%
◆エレベーターの復旧時・・・14%
◆電気の復旧時・・・5%

このように、マンションでは、建物自体に被害がなくても、ライフラインの停止などの理由により、多くの人が避難されています。

3.エレベーターが止まったら!?

エレベーターの中で地震が発生したら
●行き先階のボタンをすべて押しましょう。
●閉じ込められたら「非常電話」のボタンを押し続けましょう。
●地震を感知する装置が設置されているエレベーターは、最寄りの階で自動的に停止します。 むやみに行動せず、救助が来るのを待ちましょう

エレベーターが動いていても
●余震で止まることがあります。 災害時にはエレベーターを使わないようにしましょう。

4.電気が止まったら!?

電気が止まったら…

停電になったら、家電製品のコン セントのプラグを抜くかブレーカーを 落としましょう。

通電したときにスイッチが入り、火災などの事故が発生することがあります。

震度5強以上の揺れを感知した場合に、ブレーカーやコンセント等への電気供給を自動的に止める器具を設置することをお勧めします。(感震ブレーカー)

5.ガスが止まったら!?

ガスが止まったら… 

マイコンメーターを確認しましょう!

ガスは、震度5程度以上の揺れを感知すると、安全装置が作動して、自動的に停止します。

復帰操作は自分で簡単にできますので、慌てずに確認してください。

6.水道が止まったら!?

水道が止まったら… 

トイレの使用は確認してからにしましょう!水道が止まると、トイレの使用ができなくなります。

簡易な方法として、ビニール袋を使用する方法があります。

また、下水の配管が破損していることがありますので、配管を確認してから使用するようにしましょう。

浴槽に水をはっておくと、非常時に生活用水として使用できます。

7.屋外にいたら・・・

 

【ビルの中にいたら】
●天井材や照明の落下に注意し、身の安全を確保しましょう。
●エレベーターは利用しないでください(乗っていたらすべての階のボタンを押す)。
●ビル内の放送や係員の指示に従い、慌てずに避難しましょう。
【道にいたら】
●崩れやすいブロック塀や倒れる危険がある自動販売機など から離れましょう。
●看板等の落下物に注意しましょう。
●近くにある丈夫な建物か、オープンスペースに逃げましょう。
●割れる危険があるので、ショーウィンドーから離れましょう。
【地下街にいたら】
●階段や避難口等の出口に殺到すると危険です。
●停電したら非常灯が点灯するまで慌てないようにしましょう。
●館内放送の指示に従って行動しましょう。

まずは自分の住んでいるマンションを見直してみよう!

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