【水害対策】消防の経験で感じた“台風”の防災対策を紹介‼︎過去の水害の教訓を実践に‼︎

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地震大国日本ではなく、水害大国日本⁉︎

自然災害多発国である日本は、地震だけでなく、毎年大規模水害の被害にあっている。しかし、水害は地震と違い、突発的な災害でないことから、事前の準備で被害を軽減することは可能とされている。そこで今回は、過去の大規模な水害を通して、どのような防災対策が行われるようになっているのかを確認し、2021年、2022年の大型台風や集中豪雨の水害に備えましょう。

確かに毎年台風が発生して、多くの方が犠牲になってるもんな…

自分の家でもどんな防災対策をすれば良いか悩むわ。

そうだね。今日のニュースにも載っていたけど2021年7月に静岡県の熱海で土砂災害が発生したね。もしもに備えて今回は水害の恐怖と防災対策について解説するよ!

日本の水害関連犠牲者の報告書を見ると、平成初年度から25年間の間に死者・行方不明者は1700名にものぼり、その中でも、平成25年の台風26号、東京都の伊豆大島で死者・行方不明者が35名にもなった。またこの年は、日本全土で土砂災害が多発し、死者・行方不明者は53名を記録している。

他にも、台風や集中豪雨などの水災害での死者・行方不明者は平成16年は240名、平成18年は81名、平成23年は126名と毎年多くの方が犠牲になっているんだよ。

そんなに多くの方が犠牲になっているんだ。台風対策や豪雨対策なんてそんな考えたことがなかったな。今日は防災対策について考え直そう。

本記事では、2019年に発生した大型台風19号による大規模水害から防災対策を紹介。

1.武蔵小杉・二子玉川周辺浸水被害

2019年10月に発生した台風19号により内水氾濫が発生。川崎市ではこの台風により、死者1名、全壊28棟、床上浸水1350棟以上の被害が出ている。世田谷区玉川では、床上浸水が366棟以上の被害が出たとされている。浸水したエリアは川崎市の武蔵小杉及び二子玉川周辺エリア。

ニュースで注目となったのが、タワーマンションの大規模停電だ。浸水被害によって電気設備が停止。高い防災機能を備えたはずの超高層住宅などを機能不全に陥った。

内水氾濫ってなんや⁇

短時間で局地的な大雨が降ると下水道や排水路が水をさばききれなくなり、溢れだした雨水が建物や土地、道路などを水浸しにしてしまうことがある。これが内水氾濫だよ。

内それじゃ、外水氾濫って言うのはなんや⁈

外水氾濫とは、川の堤防から溢れる、あるいはそれによって川の堤防が決壊した場合等に起こる洪水のことを言うよ。

自然災害(天災)ではなく人災⁈

台風19号が上陸前から、“今回の台風は規模が大きいので多摩川が氾濫するのではないか”と市民レベルでも危機意識が高まっているなか、具体的な対策を取らなかった市にはやはり責任がある」とし、住民側が“人災だ”と言いニュースで注目を集めました。

市の検証報告書に記した再発防止の対策は、《今後は、水位が樋門周辺の地盤高に近づいた時点で、樋門を全閉する》という内容を発表している。

このニュースをきっかけに、地下に設置されている電気設備は全国で対策の見直しが行われ、各建物の防災担当者を中心に浸水防止対策の普及が進むようになった。

 

家庭でもできる浸水対策はこちらから

 

2. 長野市・長岡市周辺浸水被害

2019年10月13日、長野市穂保地区の堤防が70mに渡って決壊。決壊した場所から4キロも離れた場所まで浸水していたことがわかっている。豊野区は決壊場所から2キロも離れているにもかかわらず、決壊から3時間後に浸水し、最大で4mになったとされています。

長野市の浸水被害は床上浸水が約5000棟以上にもなり、県全体では1万棟近く浸水。県内の死者は5名、経済被害は1500億円以上にもなった。また、台風19号によって新潟県長岡市ではバックウォーター現象も発生し、一帯が浸水したとされている。

バックウォーター現象ってなんや⁇

2つの増水した川があり、本流の水量が増し、支流の水が合流地点でせき止められて行き場を失い、あふれ出す(決壊)現象のこと。これは2018年の西日本集中豪雨災害でも発生した有名な現象だよ。犠牲者関連死を含め270人を超え、平成以降の豪雨災害で最悪の被害だよ。

被災者の危険な判断

・夜中に避難所に行けば迷惑かと思った。

・雨が止み、天気が回復。その後に洪水はこないと思った。

・排水作業が進んだ時もう大丈夫だと思った。

この声は実際に被災された方の声。

すぐに大丈夫と思わないこと!油断は禁物!

台風接近時に家庭でできる水害対策について

・ハザードマップの確認

・避難所の確認

水どのうの準備

・防災バックに着替えを入れる(雨に濡れた際の体温低下を防ぐため)

・緊急時に垂直避難できる場所を用意しておく

 

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3. 東松山市・川越市周辺浸水被害

埼玉県内に流れる河川で約5箇所の堤防が決壊し、流域付近では3m〜5mのほどの浸水被害にあった。その中で、都幾川の決壊は100mに渡って堤防が決壊した結果、特別養護老人ホームが孤立し、消防隊員による救助活動が行われた。埼玉県内で死者3名、全壊113棟、床上浸水が5530棟の被害が出た。

また老人ホームの方が犠牲になったん?

それが、施設には約120人がいたにもかかわらず、全員無事だったよ。

この施設全体の行動が素晴らしかったので紹介するね‼︎

老人ホームでこうした災害が発生すると、悲しいことに犠牲者が出ます。しかし、この施設では一人の犠牲者を出すこともなく、全員を無事避難させることができました。なぜでしょうか。テレビのニュース報道では、停電が発生しエレベーターが使えなくなったとされていました。このことから、施設職員が老人ホーム入居者をかついで2階に避難させたとされています。

すごいな!120人を一瞬で避難させれたん?

介護保険制度での人員配置基準でいえば、入居者120人規模の施設なら通常5人程度。(深夜の夜勤帯勤務職員を参考)しかし、この施設の職員は災害発生時に20人以上の職員がいたとされています。つまり、台風に備えて通常の夜勤者以外に多数の職員が泊まり込んでいたということです

この施設の災害対応への意識の高さを感じるね‼︎

また、この施設は年1回、消防訓練(避難訓練)を実施していたことから、職員がスムーズに避難誘導を行うことができたとされています。

ほんまに消防訓練や消防点検、防災訓練の重要さがわかるわ…

2017年には「水防法・土砂災害防止法」が改正され、浸水想定区域や土砂災害警戒区域内の「要配慮者利用施設」の管理者には、避難確保計画の作成と避難訓練の実施が義務付けられた。「要配慮者利用施設」とは、老人ホームなどの社会福祉施設や学校、医療施設等を指す。

国土交通省は、避難確保計画作成の手引きを「要配慮者利用施設の浸水対策」のサイトで公開。

最後に

異常気象が年々、顕著になっておりこれからもこうした被害は増えてくる。

そんな中、今回の台風のように、あらかじめ被害が想定される災害であれば、事前の準備で被害を軽減することは可能です。過去の同じ轍を踏まないためにも、私たちは過去の教訓を活かさなければいけません。

台風や豪雨に対する「防災意識」を高め、過去の教訓をもとに「防災知識」を増やすことで、いざという時に最良の選択ができるようになるでしょう。

 

<参考>

kumiko miyasita:高齢者の介護と心理

国土交通省:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001320996.pdf

https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kikouhendou_suigai/1/pdf/11_R1T19niyoruhigai.pdf

ハザードマップ:https://disaportal.gsi.go.jp

 

 

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