店内にある監視カメラではなく、防災カメラ?
お店やホテルなど、屋内の施設には監視カメラが当たり前に設置されているけれど、街中にもカメラがあることを知っていますか?
知らへんって。
屋外に設置されているカメラを「防災カメラ」と言います。
災害時には、情報を正確に素早く入手することが重要になりますが、その入手方法の一つが防災カメラです。
ポイントとなる各地点に設置し、その様子を遠隔で監視することができます。
防災・災害対応をする上では必要不可欠なものと言えるでしょう。
1.防災カメラとは?
防災カメラとは、監視カメラのようなもので、災害発生時にリアルタイムで災害状況を映像で把握することができます。
緊急時の対応を支援することを目的に設置されているカメラであり、河川や山間部、街中の駐車場や施設に設置されています。
遠隔地にいながら危険な箇所をリアルタイムでチェックすることができるというメリットがあります。
近年では、ワイヤレスで撮影画像をクラウドサーバに転送できたり、気象センサーや水位センサーなどを組み合わせたカスタマイズも可能になっています。
また、災害で景観に一定レベル以上の変化が見られた場合には、システムが異常を感知し、メールで教えてくれるものもあるのです。(※土砂災害で山の一部が崩れるなど)
2.河川監視カメラとは?
河川監視カメラとは、設置したカメラの映像をクラウドに転送し、リアルタイムに監視したり、映像を蓄積して後からの確認も可能なクラウドと一体型のサービスを指します。
河川に限らず用水路や道路冠水の監視も対象で、防犯カメラとして利用されることもあり、ネットワークカメラ、災害監視カメラ、クラウド型セキュリティカメラなどと呼ばれています。
現在すでに多くの自治体ホームページで河川のカメラ映像が掲載されており、国土交通省のサイトやNHKのページでも手軽に閲覧できるようになっています。
10分ごとに更新される静止画や、YouTubeのLive映像もあり、通常時の写真と切り替えて、現在の映像が通常か異常か分かるようになっているケースも多いです。
昨今の大雨被害の際、「カメラ映像を見たおかげで避難できた」という声や、遠方で心配している家族が映像を見て電話をかけ避難を促すこともでき、有用な手段であるのは間違いありません。
しかしこの映像は、避難しようか迷っている人へ切迫感を伝えるための後押しに過ぎません。
また、逃げるのに時間がかかるような高齢者はテレビやラジオで情報収集することが多く、インターネットのカメラ映像を参考にしている割合は少ないでしょう。
河川監視カメラは、現地に足を運ばなくてもいち早く正確な情報を入手し、的確な避難判断を行うことができるツールと言えます。
<メリット>
- 緊急時の危険な情報をいち早く察知可能
- 多数の地点の状況を把握できる
- 災害による初動対応が早くなる
3.公開されている防災カメラの映像
一般人が閲覧することができる映像で、国土交通省では道路災害情報を全国のライブカメラで配信しています。
この他にも、川の防災情報では、日本全国の河川周辺に置かれた防災カメラを見ることができます。
4.まとめ
毎年のように全国各地で台風や豪雨等の自然災害が起こり、その都度自治体の情報発信の遅れなどが報じられています。
豪雨では水害に限らず、土砂崩れや停電等のライフライン断絶など、幅広く問題が起こるため、河川や道路の冠水に関しては防災カメラを活用することが必要です。
正しく迅速に情報を取得し、被害を最小限に留めましょう!
街中にも予想以上にカメラがあったんやな!
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