土砂災害とは
土砂災害とは、大雨や地震などがきっかけで、山やがけの土砂が崩れたり、雨水と混ざって流れたりする現象のこと。
土砂災害には、大きく分けてがけ崩れ、土石流、地すべりの3種類がある。
原因
土砂災害の多くは、大雨や雪どけ、火山活動や地震がきっかけで起こります。
雨がたくさん降った後、雪解け・地震後は要注意です!
山の近くに住んでる人は注意せなあかんな。
3倍以上の発生!
平成30年の土砂災害発生件数は、集計を開始した昭和57年以降最多件数を記録した。
また、集計開始以降の平均発生件数(1,015件)の約3.4倍を記録しました。
そんなに増えてたんやな・・・
災害事例
平成30年9月 北海道胆振地震
北海道胆振東部地震は、震度7の地震が発生し、犠牲者42人を出した。二次災害の土砂災害や液状化現象などの影響が拡大し、多くの建物に被害が出ました。建物倒壊462棟。多くの土砂災害による犠牲者が出た。
災害事例
平成26年8月 集中豪雨
広島市を中心に集中豪雨が発声し、3時間降水量は200mmを超え、同時多発的に大規模な土石流が発生した。
土砂災害166ヵ所が発生している。(※うち土石流107ヵ所、がけ崩れ59か所)
災害における直接死は74人、災害関連死3人で、死者77人となった。
直接死の死者数の90%以上が土砂災害によるものであった
ハザードマップ、防災マップの土砂災害警戒区域指定外でも土砂災害は発生する。
危険指定されてないから「安全」ではないということを覚えておきましょう。
指定外の地域やからって、近くに危険区域があれば、安全と思ってたらあかんな!
特徴と前兆
命を守る行動をとるために必要な情報、3つ。
・事前学習し、土砂災害の前兆を知る
・ハザードマップや防災マップで土砂災害警戒区域を知る
・指定避難場所の確認
知った情報をもとに前兆、警戒区域を知ってたら避難行動に移すこと。
前兆がわかれば避難が早くなるからね。
土石流
最も多い土砂災害No.1は「土石流」です。
・山なりや地響きがする
・落石等が発生している
・腐った土の匂いがする
・川に流木が混ざる
・川の水が急に濁る
・川の水位が急に下がる
・渓流の水位が降雨量の減少にも関わらず低下しない
崖崩れ
No.2は「崖崩れ」
・湧水に変化がある
・湧水が止まる
・崖から水が湧き出る
・崖や地面に亀裂が入っている
・小石がバラバラ落ちている
・地鳴りがする
・斜面にふくらみが出る
・1時間降水量20mm以上
・総雨量100mm以上
地すべり
No.3は「地すべり」
・舗装道路やトンネルの割れ目
・根のきれる音
・電線のゆるみや引っ張り
・建物等の変形(扉の締りが悪くなる、壁に隙間ができるなど)
・崖や地面に亀裂が入る
・崖が飛び出している
・木の傾きがある
・崖や斜面から水が湧き出す
・山なりがする
・井戸、沢、湧水がにごる
・崖から水が噴出する
細かくいろいろあるけど、とりあえず音、水の濁り、見た目、匂い、自分の五感をフルに使って異変に気づいて、とにかく迅速に避難すれば良いんやな!
避難方法
近くで土砂災害が既に発生している!そんな時、どこに逃げますか?
命を守るために最も効果的なことは、事前避難をすることですが、どこに避難すれば良いのかを把握しておくことが大事です。
ハザードマップで危険区域、その付近に該当している方は早急に避難しましょう!!
もし事前の避難が遅れてしまった時、土砂災害が発生した時にできる唯一の避難は「垂直避難」です
垂直避難ってのは高いところへの避難ってことやんな?
垂直避難場所とは?
・建物で一番高いところ(屋上や上層階)
・崖や山側と反対側(できるだけ遠い方へ)
マンションだったら上階避難ってことやな!
前兆を感じたら?
・第一に指定避難所へ避難
・避難が遅れたら、直近の鉄骨造やコンクリート造の上階へ避難
※3階建て以上の建築物
▼建物構造判断スキル
なるほどな、頑丈な建物なら全倒壊しにくいからやね!
土砂災害は発生してしまうと避難する時間が無いため、死亡率が高い災害の一つです。
土砂災害ってマジで怖いんやな。
事前の情報収集が一番の対策なんやな!
今から調べるわ!!ありがとう!!
▼避難所と避難場所
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