【消防設備】消火器の破裂事故に注意!使用期限を確認しましょう!

防災情報

古くなった消火器の破裂事故に注意!廃消火器はリサイクルを!

平成13年に死者の出る消火器の破裂事故が2件発生し、それ以降も国内で消火器の破裂事故が発生しています。

老朽化による「破裂事故」は怖いよね…

各家庭、職場で消火器の点検を実施しよう!

古い消火器はリサイクルが必要だよ!

消火器破裂事故、重傷男性が敗訴 大阪地裁 メーカーと国の責任認めず - 日本経済新聞
大阪市東成区の駐車場で2009年、老朽化した消火器が破裂し重傷を負ったとして、当時小学4年生だった男性(18)がメーカー「ヤマトプロテック」や国などに約9200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(金地香枝裁判長)は13日、請求を棄却した。金地裁判長は判決理由でメーカー側の責任について、事故は駐車場の管理者が適...
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1.消火器の使用期限とは?

【業務用消火器】

消火器の設計標準使用期限は製造より10年です。

消火器を安全で確実にお使い頂くためにも、10年を経過した消火器は交換または耐圧性能点検(水圧試験)を実施してください。

※設置状況によっては、期限内であってもサビや傷等があるものは、交換または水圧試験を実施してください。

【住宅用消火器・消火具】

住宅用消火器、エアゾールタイプの消火具の使用期限は、上記消火器とは異なります。

本体に使用有効期限(または品質保証期間)が表示されておりますので、期間内での交換をお願い致します。

 

2.消火器の有効期限はどこに記載?

本体ラベルや裏面に設計標準使用期限製造年が表示されています。

3.消火器の点検の項目やポイントは!?

■容器にサビや腐食、変形はないか
■部品の脱落、破損、キャップにゆるみはないか
■風雨にさらされていたり、湿潤な場所に設置していないか
■消火器の使用期限(業務用:概ね10年、住宅用:概ね5年)
■古い消火器を放置していないか

蓄圧式消火器の圧力ゲージ

赤色の指針が緑色ゾーンにあれば、使用可能です。

(出典:モリタ宮田工業株式会社

4.消火器の破裂事故事例

  • 大阪市内の駐車場に置いてあった古い消火器が破裂し、小学生が重体となる事故が発生しました。
  • 福岡県で67歳の男性が、大阪市の事件を知り、自分で処理しようとレバーを握ったところ、底部が破裂し負傷した事故が発生しました。

5.消火器の破裂事故原因・共通点

消火器には「加圧式」と「蓄圧式」があります。

が起きた消火器は、粉末式ABC10型の加圧式消火器です。
この消火器は、加圧式ガスボンベを内蔵しており、レバーを握るとボンベの封板を破り、消火器内部の圧力を高めて消火剤を噴出する構造になっています。
この内部圧力に老朽化した容器が耐えられなくなり破裂した事故です。

6.不要になった消火器の廃棄方法は?

廃棄処分の要否・費用等については、ホームセンター等の消火器販売店、消火器を点検している消防設備業者に直接お問い合わせください。

■自ら消火器の解体、内部の放出等は絶対に行わないでください。

■粗大ごみや一般ごみには出さないでください。

■消防署では、廃棄処分等はしておりません。

消火器リサイクル推進センター
一般社団法人日本消火器工業会
日本消火器工業会は火災予防制度の強化促進及び消火器類の普及発達を図ることによって、火災損害の防止軽減に寄与することを目的としています。

7.新しい消火器はどこで買うの?

ホームセンター等の消火器販売店、消火器を点検している消防設備業者だね!

建物の用途や規模によっては、消防法や条例に基づき、消火器等の設置が義務付けられるとともに、定期的な点検や消防署への報告が必要な場合があります。

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