BCPの根本的な考え方とは?
そもそも、BCPとは何のためにあるのか?
BCPに関する最初の投稿で、BCPは「緊急事態において資本の損害を最小限に抑える」ためだと紹介しています。
では、BCPにおける「資本」とは何なのか?
お金とかデータとかやろ!!そんなんみんな知ってるやろ!!
BCPが「事業継続計画」であると考えた時、資本とは会社が保有する設備や備品、資金や保険、資源やデータであると考える人は多いはずです。
しかし、資本の三要素はヒト・モノ・カネであるので、ヒトである「従業員」は立派な資本です。
BCPは、「従業員」ではなく、その先にある「モノ・カネ」に焦点が行きがちですが、
BCPにおける資本が何かを問われた時、果たして何社が「従業員」と答えるでしょうか?
うっ!当たり前すぎて一番大切なところ忘れてた…
だれでも簡単に作れるの?
VITAでは、中小企業庁HPに掲載されている「従来型BCP」に変わる改良版を独自に開発し、低迷するBCP策定率の向上を目指しています。
改良版のBCPは「第一印象」から刷新し、多彩なカラーと多様なオブジェクトを駆使したビジュアルで、初心者にもやさしいものになっています。
ダウンロード1回で準備が完了する使い勝手の良さがあり、準備段階から実用差は歴然です!
「従来型BCP」は策定以前に分かりづらい部分が多い反面、改良版は徹底した効率化でスタートが速いのが特長のひとつです。
VITAは、「従来型BCP」の致命的な欠点が、「ヒト」に対する考え方にあると危機感を持っています。
上記の画像は、「従来型BCP」の屋外避難用【避難計画シート】です。シートには以下の事項を記入するようになっています。
■避難場所
■避難時にするべきこと
■集合場所
■責任者
■責務
これで何ができるのでしょうか?
これ分かってたら良いんちゃうんかいな?
計画というのは、「いつ、だれが、どこで、なにをするのか」を時系列的に示すものであり、
場所や責任者の決定は計画の第一段階に過ぎません。
実用性・具体性がないのは他の様式にも言えることですが、
【避難計画シート】は従業員の生死を分ける重要な計画書です。
VITAでは、【避難計画シート】こそがBCPで最も重要な様式であると考えています。
なぜなら、最も重要な資本が「ヒト」である「従業員」だと考えているからです。
「従来型BCP」は本当に「従業員」の安全を重要視しているとは考えにくい。
BCPの中身のほとんどは事業関連の「連絡先」です。
緊急時の事業継続には連絡が欠かせないため、BCPに占める連絡先の割合が高くなるのは自然なことですが…
その連絡は誰が行うのか?
大災害で被害を受けるのは、顧客や取引先だけでなく自社も同じことです。
ならば、事業継続を担う従業員の安全を最優先するのは当然の責務。
あまりにも従業員の安全を軽視する「従来型BCP」では、「ヒト」をまもることはできません。
なるほどな。ちょっと考え方変わったわ。
VITA独自の避難モデル!「ヒト」を守るBCP
「改良型BCP」の【避難計画シート】は、避難モデルをBCPに編さんすることで、より実践的で具体的な避難計画を実現しています。
VITAは2019年から、災害時に会社から避難場所へ避難するための行動指針として「避難モデル」を独自開発しました。
「避難モデル」最大の特長は、避難の全体像が見えることです。
画像右上の「避難モデル」と書かれた枠には、避難モデルの発動から解除までの全体図を示しています。
この全体図を見るだけで、だれが、どこで、何をすればよいのかがカンタンに分かる仕組みになっています。
さらに、「避難モデル」では避難時にするべき事項を企業にすべて策定させるのではなく、
どの企業も共通してするべき行動が最初から決められているというところも特長です。
視覚的に見てわかりやすいってのはめっちゃ重要だよね!
担当者についても、「集合場所」、「業務停止」、「避難解除」の3つの役割から、
「災害情報」、「業務」、「集合場所」、「避難場所」の4つの役割に変更し、
誰が誰に対してその行動をするのかが明確にしています。
従来の3つの役割には、災害情報を収集・伝達する役割がないという問題点がありました。
避難時は災害情報を常に確認、更新しながら行動判断しなければなりません。
現状ではすべての役割が災害情報の収集・伝達を兼任しなければならないため、
本来の役割に注力できない可能性があります。
災害情報は常に変わっていくからな!
資本で最重要なのは「ヒト」であり、BCPで最重要なのは「避難」です。
資本はヒト!最重要は避難!覚えたで。おおきに!
次はどんな講義かなー楽しみっ!!
スタートしよう!BCP
以下のURLをクリック中小企業庁HPからBCPの様式をダウンロードできます。
入門・基本・中級・上級コース別にダウンロードが必要な様式が記載されています。
▼中小企業庁HP 「中小企業BCP策定運用指針」 ダウンロードページ
VITAでは使いやすくて便利な新しいBCPを無料で配布しています。
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