【速報:管理者】地震発生後に消防設備はどうなる?建物の管理者がやらなければいけないこと‼︎

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地震などの自然災害による消防設備への影響は?

破損した場合の対処方法も徹底解説。

地震や台風などの自然災害が発生した場合、必ずしもそれだけで済むとは限りません。

それを原因とした「二次災害=通電火災」というものが発生する危険性があるのです。

通電火災?聞いたことないわ。

阪神淡路大震災での通電火災が有名だから紹介するね!

通電火災とは

電気ストーブや照明器具を使用中に地震が発生し、停電により電源が切れるとその場では火災にはなりませんが、その後の余震で転倒したり可燃物が触れた状態で停電が復旧すると自動的に電源が入り、火災が発生します。
また、地震だけでなく台風などの自然災害で起こった停電でも、復旧した後に火災が発生することがあります。

このような火災を「通電火災」といい、近年注目されています。

阪神淡路大震災

阪神・淡路大震災では神戸市内で157件の建物火災が発生しましたが、原因が特定できた55件のうち35件が電気火災と最も多く、そのうち33件が通電火災でした。

 

知らんかった。。

そんな火事について考えたこともなかったわ。

そんな時にでも、火事を知らせてくれて、命を守ってくれるのが消防設備だよ!

内めっちゃ大切やんか…

しかし、そんな消防設備も自然災害によって予想外の事故が発生してしまうという可能性があります。せっかく、しっかりとした消防設備が備えられていたとしても、いざという時に消防設備の機能が停止していては意味がありません。

そこで本記事では、地震など自然災害による消防設備への影響はどのようなものなのか、ご紹介していきます。

・自然災害による被害を受けやすい消防設備とは?

・消防設備が破損した場合の対処方法とは?

本記事を最後まで読んで頂ければ、自然災害(巨大地震や大雨、集中豪雨等)発生時の消防設備への影響についてより深く知って頂けます。

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1. 自然災害による被害を受けやすい消防設備とは?

自然災害によって被害を受けてしまう消防設備は多々ありますが、なかでも最も被害を受けやすいとされている5つの消防設備を紹介します。

 

スプリンクラー設備

・防火扉

・誘導灯

・自動火災報知設備

・消火栓

 

今回はスプリンクラー設備について見ていきましょう。

実際に過去の大規模地震において、他の消防設備の比較しても特にスプリンクラー設備が正常に作動しなかったという報告が多くあがっています。

こういった自然災害に対しても、正常に作動しなければいけないのが消防設備ですが、作動せず破損等することがあります。そういったことがないように消防設備の自然対策は常に考えられていますが、想定以上の地震や台風などの自然災害が発生した時に、正常に作動するのも難しいのも現状です。

 

次は、スプリンクラー設備はどのように破損してしまうのかについて見ていきましょう。

スプリンクラーにおける破損の原因TOP3は下記になります。

1.地震の揺れによってスプリンクラーヘッドおよび配管が破損

2.天井落下によるスプリンクラーヘッドおよび配管が破損

3.防火扉がスプリンクラーヘッドに接触して破損

 

1番の破損の原因は、「地震の揺れによるスプリンクラーヘッドの破損」となっています。

スプリンクラー設備は、消防設備のなかでも特に繊細な設備になります。多少の揺れであれば問題はないですが、大規模な地震となるとやはり揺れによっても被害を受けやすいようです。また、揺れや地震の衝撃によってスプリンクラー設備の配管が曲がってしまうというケースも少なくありません。

さらに、揺れによってスプリンクラー設備の配管が曲がり穴が開いたりしてしまうと、消火ポンプの方で配管内の圧力低下を検知してしまう誤作動が発生します。最悪の場合、誤作動により水が放水され、建物内が水損被害に被られることもあるでしょう。

もっと詳しく見たい方は総務省消防庁の資料も参考にしてね!

2. 消防設備が破損してしまった場合の対処方法とは?

それでは実際に消防設備が破損してしまった場合は、どのように対応すればよいのでしょうか?

破損が実際に起こってしまってからだとパニックになってしまい、冷静に対応ができない場合もありますので、自然災害が発生しないうちに対処方法を確認しておくことをおすすめします。

 

①確実に火災が発生していないことを確認

地震が発生した直後は、消防設備が作動していても、すぐに誤作動と判断しないようにしましょう。

地震の後の二次災害として、火災等が発生している場合がありますので、まずは確実に火災が発生していないことをしっかりと確認したうえで、破損箇所および漏水箇所の特定をおこなうようにしましょう。

②ポンプの停止

火災が発生していないことが確認できたらポンプ室にいき、ポンプの停止をおこないましょう。ただし、ポンプを一度停止しても再度、自動起動してしまうことがあります。その際は、ブレーカーを落とすようにしましょう。

③制御弁の停止

ポンプの停止と同時に破損および漏水箇所系統の消防設備配管における制御弁を閉め、止水をおこなうようにしましょう。止水をしっかりとおこなっておかないと万が一の誤作動の際、破損箇所にて大事故になってしまう可能性もありますので注意が必要です。

 

※自動火災報知設備の誤作動対応は管理者必須

自然災害を原因とした消防設備の誤作動でもっとも多いのが自動火災報知設備です。揺れにより、異常を検知し、誤作動が発生するだけでなく、台風等の大雨により、感知器の誤作動が発生することも頭に入れておきましょう。

 

警報が鳴った際は、まずは建物内の火災でないことを全館確認して、火災が発生していない場合は停止措置を行なってください。停止措置にあっては、知識がない人が行うのは大変危険ですので、そういった場合は、警備会社もしくは防災会社に連絡をしましょう。

詳しくはこちらを参考にしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事では、

・自然災害による被害を受けやすい消防設備とは?

・消防設備が破損してしまった場合の対処方法とは?について、まとめてみました。

実際に自然災害が起こってしまってからだと、消防設備の破損時の対応は大変難しくなってしまうことが多いため、日々の消防設備点検の他に消防設備の故障時の対応についても事前に確認をしておくと良いかもしれません。

是非、皆さんも本記事を参考に今一度、消防設備について見直してみてはいかがでしょうか。

 

参照

通電火災とは?
地震発生後などに起こりやすい通電火災についてご説明いたします。
大阪市:ページが見つかりません

 

 

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