【地震】なぜ人は帰宅する?災害時の行動心理!

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地震発生後、人はどのような行動を取るのか?

 

災害が発生し、自分の命が助かった時、次に人が取る行動は何でしょうか?

 

家に帰るやろ!家族の安否状況がわからんから心配やな。

 

自身が助かった後、家族の安否状況が気になるのは自然なことです。そのため、家に帰りたくなるのです。

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1. 災害時に冷静な判断をするためには

家族の安否状況が確認出来ないと…

冷静な行動や判断が出来なくなり、やみくもに探しまわり自身も危険な目にあってしまうことがよくあります。

では、家族が全員安全だとわかっていたとしたら、「家に帰りたくなる」という心理はどうなるのでしょうか。

 

全員が安全と分かっていたら、すぐには帰らなくてもいいかなと思うな!

 

パニックに陥らないためにも、家族間でどのような連絡方法を取るかを話し合っておく必要があります。

「家族の安否を知るために帰宅する」という人が多いですが、安否を知るすべを持っていたら、

緊急時に無理をして「帰宅」という選択をしなくても良いのではないでしょうか。

1-1.災害時に電話は通じる?

東日本大震災の通信状況のアンケートでは

「何度もかけてやっとつながった」「全くつながらなかった」が全体の約9割程度を占めました。

このことからも、通信状況が悪くなるのは目に見えているので、

電話以外で家族の安否を把握できる手段を作っておけば良いのです。

 

1-2. 災害伝言板

電話が繋がらない時に最も一般的な方法は「災害用伝言ダイヤル171」です。

「災害伝言板ダイヤル171」がどのようなものなのか、簡単に紹介します。

 

【災害発生】

<録音>
Aさん:「私は大丈夫。〇〇に避難しています。」 など171の伝言板に録音します。

Bさん:(Aさんは無事!?安否を知りたい!)

<再生>
Bさん:171に電話をかけてメッセージを聞いてみよう!
  …(Aさん:「私は大丈夫。〇〇に避難しています。」)

171からAさんの電話番号を入力するとAさんが録音したメッセージが聞けるというものです。

 

なるほどな!みんなが「災害伝言版ダイヤル171」を使えば、

すぐに助けて欲しい人が消防に電話してもつながりやすくなるんちゃうか!!

 

しかし、災害が発生し、あたふたしている状況で初めて171を使うのは難しいので、

毎月1日と15日 に練習することができるのです。

皆さんも自分のためではなく、大切な人のために是非やってみてください。

 

なんでも訓練が大切って言ってるよね。必ず1回はやっておこうね!

その他、お正月や防災週間など練習する機会があるので、

遠方に住んでいる家族や親戚を巻き込んで体験するのも良いですね。

 

【安否確認】大切な人に電話がつながらない!災害時に必要な「安心」と「情報収集」の方法!
1.安否確認とは 生きているか、怪我をしているかどうかを確認できるもの。 災害時に、大切な人の安否確認をする方法は大きく分けると3つあります。 ・公衆電話 ・171伝言ダイヤル ・LINEやTwitterで...

 

1-3. SNSを活用した安否状況の確認

最近では災害が発生すれば安否状況の確認だけでなく、情報共有等に Twitter や Facebook が活用されています。

しかし、Twitterにメッセージを書き込んでも、リアルタイムの情報量が多すぎて埋もれてしまい、

知ってほしい人に届きかないというデメリットもあります。

 

自動で受信、ワンタップで安否状況の確認ができる安否確認システム

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2. 帰宅困難者対策

自身と大切な人の安否確認が出来たら、安心して避難や行動ができます。

次に起こる問題が家に帰宅できない人が多く発生するということです。

例えば、電車の場合、線路のゆがみ・高架の分断・飛散物・落下物・土砂崩れなどで、

元のダイヤで走行するには時間がかかります。

バスの場合、道路にダメージがなければ通行は可能ですが、

災害復興支援車両などで通行に制限がかかるかもしれません。

 

ポイント
公共交通はお客様の命を預かっているので「絶対に安全運行できる」という確証が得られるまで再開できません。すぐに動くのは自分で判断できる「徒歩・自転車」です。

 

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さらに絶対に忘れてはならないことは、普段10キロ程度の自転車やジョギングに自信のある人でも、

被災した道は凸凹も多く、悪路を進むのは大きな疲労を伴います。

途中で余震が発生したら、落下物の危険も伴います。

「いつもとは違う」ということを忘れずに行動しないと、大けがをする危険性があるだけでなく

周囲に大きな迷惑をかけることも頭に入れておきましょう。災害時はいつものルートで帰ることを発想しますが、

交通ダメージがある場合、目的地にへ最短で進むより、迂回するほうが楽になるという作戦も提案しておきます。

2-1. 阪神淡路大震災を振り返る

阪神淡路大震災(1995/1.17)の時、新幹線の新大阪姫路間は4月まで鉄路が途絶えました。

新幹線の復旧は遅かったものの、大阪国際空港と前年に開港したばかりの関西国際空港はほぼ通常通り動いていました。

首都圏から被災地へ向かう人は、大阪国際空港や新大阪から神戸方面の鉄道で動いているところまで行き、

代替バスは徒歩で被災地に入る方法が一つ。関西国際空港から船で神戸に入り、徒歩で被災地に行くというのが一般的でした。

逆に被災した人が神戸より西へ行きたい場合や、それ以外の人が姫路以西に行きたい場合、

関西国際空港から広島西空港までの空路があったので、いったん広島まで行き、

そのあと陸路や鉄路で東に向かうというルートを選択する人もいました。

2-2. 都心で地震が発生すると⁈

都心部にオフィスがある場合…

不自由な避難所生活よりも、都心から離れることも一つの方法です。

病気の家族がいたり、幼い子供がいる場合、電気も水もない、

衛生状態も悪い状況にあっては成長の妨げになったり、病を進行させる不安もあります。

少し場所をずらせば不自由な生活をしなくても良いのです。物資の供給にも人手がいります。

被災地に人が少なくなれば、支援をする側の手間も減ります。

リスクのある人は積極的に被災地を離れるというのも一つの手段です。

地方の親類・友人宅や遠方のホテルも避難所にできると頭に入れておくと、避難のプランが広がります。

首都圏には羽田と成田空港のほか、足を延ばせば静岡や茨城にも空港があります。

千葉方面の人なら茨城空港へ行くのも一つの方法です。

 

3.家族

災害発生後、自分の安全確保がとれた後は、家族や大切な人の状況を知りたくなるのは自然なことです。

不安が解消されないと冷静な判断や行動ができなくなってしまいます。

家族の安否状況がわかるだけではなく、

・どんなリスクがあるのか?
・どんな災害が発生しているのか?
・どこに避難すれば良いのか?

災害時の不安を解消することで、命を​守ります。

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