地震対策!水道レバーが家財を守る!
あなたが手を洗うとき、水を飲むとき、食器を洗うとき、水道のレバーはどうやって開きますか?
水栓金具にはいろいろな操作方法の物がありますが、下げて水を止める「下げ止め」に変わったのは阪神淡路大震災がきっかけと言われているのは有名な話だと思います。
しかし、それだけではなかったんです!
ん?そうなん?
2通りの操作方法
日本では長い間、
レバーを下げると水が止まる「下げ止め」・・・INAXが出していた(上げ吐水)
レバーを下げると水が止まる「上げ止め」・・・TOTOが出していた(下げ吐水)
という2つのタイプが混在していました。
家の中でメーカーが混在すると、キッチンではレバーを上げると水が出る、洗面所ではレバーを下げると水が出る。という不便な状況が生まれる可能性がありました。外出先で、水を止めようと思ってレバーを下げたら、水が勢いよく出てしまった経験が一度くらいはありませんか?
2つの操作をどちらかに統一する検討がされるようになりました。
古い建物は「上げ止め」が多いよねー。
上げ止めと下げ止め
レバーを統一してくれ!という使用者からの声や苦情が多数!
ここでどちらに統一するか?の議論が始まります。
「下げ止め」(上げ吐水)
■上から物が落ちてきた時、下げると止まる方が安全
■海外では下げると止まるが主流
「上げ止め」(下げ吐水)
■「レバーを下げると水が下に落ちる」は感覚的に自然。
どちらにも言い分があり、なかなか決定しませんでしたが、
最終的な決め手となったのは「世界の基準」でした。
海外製品のほとんどが「下げ止め」(上げ吐水)との理由で水栓メーカー各社が納得し、2000年に統一することが決まりました。
1995年 阪神淡路大震災
1996年 JIS規格化の対象にとなる
1997年 JIS規格改正
2000年 3月末で「上げ止め式」の廃止
2000年 4月から「上げ止め式」開始
どこ行っても同じが良いもんな〜!
阪神淡路大震災の影響
1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災
■物が落ちた時にレバーにあたり、水が出っぱなしになる。
■受水槽に溜めていた水が少なくなり水不足になる。
地震で物が落ちてレバーが押されて下がるが、パイプの破損により断水し水は出ない。そのため、レバーを戻す事無く避難する。水道が復旧すると水が出っぱなしになり、家の中に水たまりができる。電気が復旧することにより、コンセントなどから火災や感電などが起こる。
という二次災害につながったこともあり、統一への後押しになりました。
水浸しは家がダメになってまう!!絶対避けたいやんな!
まとめ
実は統一化に向け、阪神淡路大震災の前に検討が始まっていた!
阪神淡路大震災で二次災害につながったことを踏まえ統一化された!
この統一化によって消費者は、家の中はもちろん、街中でも、さらには海外に行った時でも、戸惑うことなく使えるようになりました。
地震で物が倒れてきた時、被害拡大要因の一つとなり得ます。
普段と違う視点で、まわりの環境を見直してください。
僕の家は大丈夫!だけど、田舎の家は大丈夫だったかな…?
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