【消防点検不要⁈】コロナ禍の消防設備点検は必須なのか…クラスター恐怖…⁉︎

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1. コロナ禍であれば消防法で定められている消防設備点検はしなくていい⁈

 

コロナって騒いでるのに、家の中で消防設備点検されても困るわ。

“今”は特に部屋入ってほしないし…。

気持ちは分かるけど…今日はそれについて詳しく説明していくね!

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1-1. 消防設備点検とは

マンションにお住まいの方は、定期的にお部屋内の火災報知器などについての点検があるかと思います。火災報知器などに関しては消防設備という分類をされ、消防法において消防設備点検及び点検の結果を報告することが義務付けられています。

消防設備をおさらいすると、火事が発生した際に、初期消火、警報や避難器具により早期避難を促してくれる設備です。つまり、火事からあなたの命やあなたの大切な人の命を守ってくれる設備です。

消防設備が故障をしていると、火事等が発生をした際に、大事故になりかねません。

消防設備の故障によって発生した、実際の事故事例を紹介するね!

1-1-1. 火災報知器を直さず火災 介護施設経営者を略式起訴

2019年11月に愛知県で居室1室が焼け、男性(当時68歳)が死亡する火災が発生した。

そこは福祉施設であり、自動火災報知機の故障を放置したとして、介護施設を運営する会社の男性代表を消防法違反(消防設備設置維持命令違反)の罪で略式起訴した。

(参照:https://www.asahi.com/articles/ASMCW53QZMCWOBJB002.html)

消防設備は火災から助かる命を助けるために設置されており、その設備点検である消防設備点検というものが定期的におこなわれているのです。

さっき言うたこと撤回するわ…

堪忍してや…

消防設備の不良が改善していたら、尊い命が救われたかもしれない。

消防設備はLifeの中の”if”を守るものと覚えてて!

消防設備の大切さは分かりました…。

でも今はコロナの真っ只中やん…。

ですが、いくら消防法で決められている検査だからといって、コロナ禍で部屋内に入られるのには抵抗があるという方もいるでしょう。は、コロナ禍においては消防設備点検はしなくていいのかについて解説していきます。

 

2. コロナ禍の消防設備点検はしなくてもいい?

実際にコロナ禍の今、感染拡大も懸念されるということで消防設備点検はおこなわなくてもいいのでしょうか?

確かに新型コロナウィルスは非常に猛威をふるっており、とても恐いウィルスでもあります。

結論、消防設備点検はコロナ禍であっても消防法上必要です。

 

火災はコロナウィルスと同様に人の命を奪ってくる危険なものです。

それだけでなく、建物や私物、思い出等の財産をも奪ってくるものでもあります。

新型コロナウィルス感染予防のために、皆さんがアルコール消毒やマスク着用を心がけているように、消防設備点検に関しても火災予防のためのマスクとなります。

つまり、消防設備点検を日々しっかりとおこなうことで、あなたやあなたの大切な人を火災から守ってくれますので、コロナ禍でもしっかりと消防設備点検を行いましょう。

2-1. 消防設備点検は誰がしている?

消防設備点検および消防署への報告に関しては、建物所有者が実施しなければいけないとされています。よく消防署が実施しているのではないかと思っている方も多いかと思いますが直接、消防署が点検をおこなうことはありません。しかしながら、消防設備点検に関しては専門知識や、実務経験がないと当然、実施することはできないので通常は「防災屋」と呼ばれる消防設備専門業者に依頼されます。

この消防設備の専門業者の方々が、消防設備点検を実施し報告書をまとめてくれるので、それを所有者が消防署に提出するかたちとなります。

詳しく見たい方はこちら(消防庁参照)

 

2-2. 消防設備点検における機器点検と総合点検の違いとは?

消防設備点検には、下記の2種類の点検方法が存在します。

・機器点検(適正に配置されているか・機器の外観と簡単な操作で判別できる事項の確認

・総合点検(実際に作動させて、総合的な機能を確認)

どちらか一方を点検したら良いのではなく、点検の種類が異なるため、どちらも必ず行いましょう。

 

わかりやすい!第4類消防設備士試験 [ 工藤 政孝 ]

2-3. 消防設備点検を実施しないとどうなってしまう?

それでは、このような重要な消防設備点検を実施しないでいるとどうなってしまうのでしょうか?

消防設備点検および報告を消防署へ実施しないと、罰則(最高で罰金1億円や拘留)が発生してしまう場合があり、建物自体も使用禁止とされてしまう可能性があります。

そうでなくても、もし火災等が発生をしてしまえば消防署および警察署の調査が入り、日常における建物の管理状況も当然チェックされます。

万が一、火事が発生してしまい日々の消防設備点検をおこなっていなかった場合は、前述の罰則だけでなく、遺族などから賠償請求をされる可能性も出てきてしまいます。

一番大切なことは、人の命が危険に晒されているということを理解しよう!

 

3. 最後に…

火災についても新型コロナウィルス同様、非常に恐いものです。

そのため、日々の消防設備点検を怠らないことがとても大切なのです。

 

皆さんも日々の消防設備点検を面倒だと思わず、きちんと協力をして火災予防に努めてください。

なお、現在では部屋内に入らなくても外部から消防設備点検ができるシステムを導入している建物も数多く存在しています。

 

 

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