【春特有の自然災害】メイストーム・融雪洪水・雪崩とは?

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春に起こる気象災害について!

春は、寒さが和らいで陽の光を心地よく感じ、外出を楽しみたくなる季節です。

しかし、山間部や山沿いに残った雪が融雪洪水や雪崩(なだれ)となったり、低気圧が急速に発達して「春の嵐」「メイストーム」と呼ばれる暴風や吹雪が発生したりする季節でもあります。

冬と比較して防災意識が緩みやすいですが、春に発生しやすい自然災害について理解を深め、常に災害が起こった場合を想定して備えることが大切です。

今回は春に発生しやすい自然災害と防災対策について解説します。

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1.春に発生しやすい自然災害

台風や大雨が起こる季節ではないし、春は穏やかな季節というイメージを持っている人が多いですが、実際は様々な災害が発生しています。
◆メイストーム

◆融雪洪水
◆雪崩(なだれ)

2.メイストーム

メイストームとは、4月後半から5月頃にかけ、温帯低気圧の急速な発達によって吹く強い風です。

日本では、春先に日本海などで温帯低気圧が台風レベルまで発達しますが、5月に入ると見られなくなるのが通常です。

しかし、頻度は低いものの、4月後半から5月に温帯低気圧が急速に発達することがあり、「メイストーム」と呼ばれています。
【特徴】
◆急速に発達する
◆急に動きが速くなる
◆広範囲で強風が吹く

5月の低気圧は、まず急に発達するという特徴があります。そして急に動きが速くなることもあります。
この時期、日本付近に北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む暖かい空気がぶつかりあって上昇気流が生まれることで、温帯低気圧が急速に発達するためです。
このように低気圧が急に発達して動きも早くなると、突然の強風や強雨に見舞われることがあります。

3.融雪洪水

え、融雪洪水って雪解け水のこと?

融雪洪水とは 4月~5月頃に大雨が降ったとき、流域内の積雪が大量に融けて河川の水位や流量が異常に増大することで引き起こされる洪水を言います。

気象庁では大雨や融雪などにより河川が増水し、災害が発生するおそれがあると予想したときに「洪水注意報」や「洪水警報」 を発表しています。

この時期の河川は流れが速く水も冷たいので、暖かな天気のいい日であっても、川遊びなどで不用意に川に近づくのは危険です。

【融雪洪水が発生しやすい状況】
◆3~5月頃の融雪期(雪解けの時期)
◆大雨(集中豪雨)や長雨が降った
◆休に気温が上昇した
◆暖かい風が吹いている

4.雪崩(なだれ)

雪崩(なだれ)とは、雪害の一つで、重力によって山の斜面などの積雪が崩れ落ちる現象です。

冬の災害だと思われがちですが、総務省消防庁が公表している「今冬の雪による被害状況」では、3月や4月にもなだれが発生していることが分かります。

なだれの種類、発生時期、速度、発生しやすい場所と条件について、確認しておきましょう。

春先には、気温上昇や降雨によって融けた水で滑りやすくなった地表面上を、斜面の積雪全てが滑り落ちる全層なだれが起こりやすくなっています。

雪崩発生の瞬間を捉えることに成功

雪崩(なだれ)対策

なだれは、全層なだれでも時速40~80kmで、接近してから避難しても間に合いません。

そのため、ハザードマップで雪崩の危険のある場所を確認したり、気象情報をこまめに確認したりすることが大切です。

そして、雪崩注意報や雪崩警報が発表された場合は、なだれが発生しやすい場所には絶対に近づかず、近くにいる場合はすぐ避難してください。

実際になだれに遭遇したら…

◆雪崩の流れの端へ移動
◆荷物を下ろす
◆雪崩が間近に迫ったら、雪の中で呼吸するために手で口の前に空間を作る
◆巻き込まれたら、雪をかいて浮上を目指す

ただし、全層なだれは、滑り落ちてくる雪の量が膨大で、巻き込まれると命を落とす可能性が高い災害です。

そのため、事前の備えが何よりも重要になることは肝に銘じておく必要があります。

国土交通省:雪崩防災

5.まとめ

春は穏やかな季節のような印象を持っている人が多いですが、他の季節と同じく様々な災害が発生します。

冬から引き続いて必要な備えをしておきましょう。

春も災害は起きる!

政府広報オンライン:メイストーム

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